TOEIC®は公式にA〜Eの5段階で英語力レベルが定められており、860点以上が最上位のレベルA、履歴書でアピールしやすいのは一般に600点前後からです。同じスコアでも、リスニングとリーディングのどちらが強いかで到達すべき対策は変わります。自分のスコアが公式にどの位置にあるのかは、TOEIC®公式データで確認できます。
TOEIC®のレベルとは?配点と平均点の基礎知識

大学から内定者まで平均は471〜617点に分布し、日本平均564点は600点まであと一歩(出典: IIBC 2024年平均・2023年度IPデータを基にNOVA作成)
TOEIC® L&Rは990点満点で、2024年の日本の平均スコアはL&R 564点でした(IIBC、2025年7月発表)。リスニングとリーディングが各495点の構成で、この満点と平均をまず押さえると、自分のスコアが全体のどのあたりに位置するかを判断できます。
TOEIC®のスコアは合否ではなく点数で示されるため、「何点だとどのくらいの英語力なのか」がイメージしにくいのが実際のところです。スコア別のレベルを理解する前提として、配点と平均を整理します。TOEIC®勉強法の全体像はTOEIC®勉強法の総合ガイドでレベル別対策を整理しているので、学習の方向性ごと確認したい方はあわせてご覧ください。
リスニング・リーディングの配点
TOEIC® L&Rはリスニング(100問)・リーディング(100問)の各セクションが5〜495点で採点され、合計990点が満点です(IIBC/ETSの公式資料)。すべてマークシート方式で、解答の正誤がそのまま点数に反映されます。
ここで見落とされがちなのが、セクションごとに上限495点があるという点です。同じ総合600点でも、リスニング400点・リーディング200点の人と、両方300点ずつの人では、実際の得意・不得意はまったく違います。駅前留学NOVAは、総合点だけでなくL・Rの内訳を見て学習の重心を決めることを勧めています。総合点とセクション内訳をセットで見ておくと、次の対策はぐっと具体的です。
日本の平均スコアは何点?
2024年(1〜12月)の日本の平均スコアは、TOEIC® L&R 564点でした(IIBC、2025年7月時点)。同じ発表では、受験目的で最も多いのが「就職活動のため」で27%を占めています。属性別に見ても、大学の平均は471点、新入社員は527点、内定者は617点と、受験者の多くが470〜620点あたりに集まる傾向があります(IIBC Proficiency Scale、2023年度IPデータ)。
この平均564点は、600点まであと一歩のボリュームゾーンにあたります。平均前後のスコアは、リスニングかリーディングのどちらかに弱点が残っているケースが多く、その1点を埋めるだけで一気に600点台が見えてきます。まずは自分が平均の上下どちらにいるかを模試で確かめることが、目標設定の起点です。次に押さえるべきは「スコア帯ごとに公式でどのレベルとされているか」です。
TOEIC®スコア別のレベルは?公式Proficiency Scaleの5段階

公式の境界線は860・730・470・220点で、平均564点も履歴書目安600点もレベルCに収まる(出典: IIBC Proficiency Scale 2024年7月版を基にNOVA作成)
TOEIC®のスコアは公式にA〜Eの5段階で英語力レベルが定められています(IIBC Proficiency Scale、2024年7月版)。860点以上が最上位のレベルA、470〜725点が限定的に業務で使えるレベルCです。ETSの妥当性検証調査に基づく公式の相関表で、自分の実力を客観的に測る最も信頼できる基準になります。
Web上ではTOEIC®のレベルを4段階・7段階・8段階などさまざまに分ける解説が見られますが、迷ったときにNOVAが立ち返る先は公式の5段階です。先ほどの平均データが示すとおり受験者の多くはレベルC(470〜725点)に集まるため、この帯域のどこにいるかが当面の分かれ目になります。以下に、公式のスコア帯・レベル・英語力の目安・CEFRのおおよその対応・代表的な平均層を1枚に統合しました。
| スコア帯 | 公式レベル | 英語力の目安(公式ガイドライン要旨) | CEFRの目安※ | 代表的な平均層 |
|---|---|---|---|---|
| 860〜990 | A | Non-Nativeとして十分に通じる。専門外の話題にも対応でき、語彙・文法・構文を正確かつ流暢に使える | B2〜C1 | — |
| 730〜855 | B | どんな状況でも適切に対応できる素地。通常会話は完全に理解でき、業務上も大きな支障がない | B1〜B2 | — |
| 470〜725 | C | 日常のニーズを満たし、限定された範囲で業務にも対応。通常会話は要点を理解できる | A2〜B1 | 大学院・大学・新入社員 |
| 220〜465 | D | 通常会話で最低限のやり取り。ゆっくり・繰り返してもらえば簡単な会話は理解できる | A1〜A2 | 高校・短大 |
| 10〜215 | E | 単純な会話をゆっくり話されても部分的にしか理解できず、実質的な意思疎通には至らない | A1未満 | — |
出典: IIBC Proficiency Scale(2024年7月版)・平均層は2023年度IPデータ(属性別の平均スコアはレベルC〜Dに集中し、A・Bに平均が届く属性はありません)。CEFRはL/R両セクションが各カットスコアに達した場合の総合点のおおよその目安。
レベルE(10〜220点未満)
レベルEは「コミュニケーションができるまでに至っていない」段階で、単純な会話をゆっくり話してもらっても部分的にしか理解できない状態です(IIBC Proficiency Scale)。公式ガイドラインでも「断片的に単語を並べる程度で、実質的な意思疎通の役には立たない」と説明されており、中学英語の基礎に不安が残ることが多い帯域です。
このレベルでまず取りかかりたいのは、英文の語順(主語+動詞)と中学レベルの頻出単語です。一般的には、基礎文法と単語を並行して固めながら、短い英文を「聞いて・声に出す」量を確保する進め方が有効と言われています。次の目安はレベルDの220点で、基礎単語800〜1,000語を安定させると射程に入ってきます。
レベルD(220〜470点未満)
レベルDは「通常会話で最低限のコミュニケーションができる」段階です。ゆっくり話してもらう、繰り返してもらうといった配慮があれば、身近な話題の簡単な会話は理解でき、応答も可能です。公式ガイドラインでは「語彙・文法・構文ともに不十分なところは多いが、相手が配慮してくれれば意思疎通をはかることができる」水準とされています。高校・短大の平均(それぞれ434点・394点)がこの帯域に入ります。
基礎はある程度身についているので、ここからの伸びの鍵は聞く・話すのアウトプット量を増やすことです。駅前留学NOVAでは、外国人講師との会話でこの「使う量」を確保します。次の関門はレベルCの470点で、リスニングの取りこぼしを減らすと一気に近づきます。
レベルC(470〜730点未満)
レベルCは「日常生活のニーズを満たし、限定された範囲では業務上のコミュニケーションもできる」段階で、通常会話なら要点を理解し応答にも支障がありません。公式ガイドラインでは、複雑な場面での的確な対応になると巧拙の差が出るものの、基本的な文法・構文は身についているとされます。大学の平均471点、新入社員の平均527点、内定者の平均617点は、いずれもこの帯域です。
TOEIC®を受ける多くの人が長く滞在するゾーンで、履歴書に書けるかどうかの分かれ目もこの中にあります。NOVAはここを「実務で使える英語への入口」と位置づけ、600点台へ抜けるにはリスニングとリーディングのうち弱い側を優先して底上げすることを勧めています。
レベルB(730〜860点未満)
レベルBは「どんな状況でも適切なコミュニケーションができる素地を備えている」段階です。通常会話は完全に理解でき応答も速く、話題が特定分野にわたっても対応できる力があり、業務上も大きな支障はありません。文法・構文上の誤りが見られることはあっても、意思疎通を妨げるほどではない、という水準です。
多くの企業が海外部門に求める目安(中心705点)を超えてくるため、キャリアの選択肢が大きく広がります。このレベルは、英語を仕事の武器にできる段階といえます。ここから上の伸びしろは、読解速度よりも専門分野の語彙とスピーキングの精度です。
レベルA(860点以上)
レベルAは「Non-Nativeとして十分なコミュニケーションができる」最上位で、自己の経験の範囲内なら専門外の話題にも十分な理解とふさわしい表現ができます。語彙・文法・構文を正確に把握し流暢に使える一方、公式ガイドラインでも「Native Speakerの域には一歩隔たりがある」と補足されている点は率直に押さえておきたいところです。
860点=ネイティブ完成ではなく、実務で強力に通用する到達点という理解が、公式基準に沿った読み方になります。この段階では、点数を伸ばすこと自体より、実際の商談・会議で成果を出す運用力へ学習の軸を移していくのが自然な流れです。
要点: 公式のレベル区分は860(A)・730(B)・470(C)・220(D)が境界線。自分のスコアがどの帯域かを押さえれば、次に目指す境界が明確になります。
TOEIC®のレベルはCEFR・英検®でどのくらい?

総合点はあくまで目安で、正確にはL・R別カットスコアで判定される(出典: IIBC/ETS TOEIC®スコアのCEFRレベルマッピングを基にNOVA作成)
TOEIC®とCEFRの公式対応は、総合点ではなくリスニング・リーディングのセクション別カットスコアで決まります。例えばB1はL・Rとも275点以上、B2はリスニング400点・リーディング385点以上が目安です(IIBC/ETS)。多くの解説が総合点だけでCEFRや英検®に換算していますが、公式はあくまでセクション単位で判定します。
TOEIC® L&RとCEFRの公式対応(セクション別)
ETSが標準設定法で定めた公式のカットスコアは、リスニングとリーディングで別々に設定されています。
| セクション | A2 | B1 | B2 | C1 |
|---|---|---|---|---|
| リスニング(5-495) | 110 | 275 | 400 | 490 |
| リーディング(5-495) | 115 | 275 | 385 | 455 |
出典: IIBC/ETS TOEIC®スコアのCEFRレベルマッピング
この表が示すのは、同じ総合点でもL・Rのバランス次第でCEFRレベルが変わりうるという事実です。NOVAはこの点を重視し、総合点での換算を目安にとどめ、L・Rそれぞれがどのカットスコアに届いているかで弱点を判断します。総合点のおおよその目安では550点前後からB1、785点前後からB2、945点前後からC1に相当しますが、これは両セクションが同時に届いた場合の近似です。CEFRを基準にするなら、総合点だけでなくセクション別スコアを見ると、伸ばすべき技能がはっきりします。
なお英検®との対応は各級の構成が異なるため単純換算は難しく、公式には英検®側の基準で判断します。文部科学省が公表するCEFR対照表にもTOEIC®は掲載されていない(英検®などは掲載)ため、TOEIC®側はIIBC/ETSの公式マッピングを基準にするのが確実です。級ごとのレベル感を知りたい方は英検®の級別レベルと選び方で整理しているので、そちらを参照してください。
TOEIC® S&W(話す・書く)のレベルの目安
TOEIC® L&Rが「聞く・読む」を測るのに対し、TOEIC® S&W(Speaking & Writing)は「話す・書く」の発信力をそれぞれ200点満点で測ります。2024年の日本の平均はSpeaking 117点・Writing 130点でした(IIBC、2025年7月時点)。CEFR対応もセクション別で、Speaking・WritingともにB1が120点、C1が180点が公式の目安です(IIBC/ETSの公式マッピング)。
一般的にも、L&Rのスコアが高いことと話す・書くの発信力は別物だと言われています。実務で差がつくのは、読んで理解できるかよりも、その場で話せるか・書けるかです。L&Rのレベルを把握したうえで話す機会を意識的に確保しておくと、TOEIC®の点数と実務力のギャップを埋めやすくなります。
就職・転職でTOEIC®は何点から評価される?

期待と実際のギャップが大きい部門ほど、期待値超えが評価に直結する(出典: 上場企業の英語活用実態調査2022・2023年度IPデータ、IIBC)
履歴書でアピールしやすいのは一般に600点前後からで、海外部門では700点超が一つの目安です。ただし求められる点数は部門によって大きく異なります(IIBC Proficiency Scale)。「何点あれば有利か」は一律ではなく、志望する職種・部門から逆算する必要があります。
履歴書に書けるのは何点から?
一般的な目安として、履歴書で強みとして書けるのは600点前後からとされます。公式データでも内定者の平均は617点で、レベルCの上位に位置しています(IIBC Proficiency Scale、2023年度IPデータ)。500点台以下は伸びしろのアピールにはなっても、英語力の証明としては弱いのが実情です。まずは600点を最初の関門と考えると、目標が立てやすくなります。
ただし600点の価値は志望先次第です。英語を日常的に使わない職種では基礎力の証明として十分に働く一方、商社・外資系など英語が業務の中心になる企業では、より高いスコアを求められることもあります。
企業が期待するスコアと実際の平均のギャップ
上場企業への調査から見えるのは、企業が社員に期待するスコアと実際の平均スコアの差です。期待値(中心値)と2023年度の実際の平均を並べると、多くの部門で「期待>実際」のギャップが見えてきます。
| 対象 | 企業が期待するスコア(中心値) | 実際の平均スコア | ギャップ |
|---|---|---|---|
| 海外部門 | 705(605〜805) | 689 | −16 |
| 中途社員 | 580(480〜685) | 公式未掲載 | 算出不可 |
| 営業部門 | 580(475〜680) | 548 | −32 |
| 技術部門 | 560(470〜650) | 499 | −61 |
| 新入社員 | 550(460〜640) | 527 | −23 |
出典: 企業が期待するスコア=上場企業における英語研修・英語活用の実態調査2022、実際の平均=2023年度IPデータ。いずれもIIBC Proficiency Scaleより。
このギャップは、そのまま「差別化の余地」にあたります。たとえば営業部門は期待580点に対し実際の平均は548点で、32点の開きがあります。つまり期待値を超えるスコアを持っていれば、社内でも採用市場でも一歩前に出られるということです。業界の相場を漠然と追うより、志望部門の期待スコアを目標に据えるほうが、努力が評価に直結しやすくなります。600点到達までの具体的な学習ステップは600点到達までのロードマップで解説しています。
要点: 「600点で履歴書」は入口の目安。実際に評価されるラインは部門で異なり、志望先の期待スコア(海外705/営業580/技術560が中心)から逆算するのが近道です。
自分のレベルから目標点をどう決める?
目標点は「高ければよい」ではなく、志望する部門・仕事で求められる実務レベルと、自分のL・Rの弱点から逆算して決めるのが効率的です。同じ100点アップでも、弱いセクションを埋めるほうが総合点は伸びやすく、実力の底上げにもつながります。まずは自分の現在地から、次に目指す関門を1つに絞ると迷いが減ります。
| 現在のレベル | 現在地の目安 | 次に目指す関門 | 主な伸ばしどころ |
|---|---|---|---|
| E(〜215) | 基礎の土台づくりの段階 | 220点(D) | 語順・中学単語 |
| D(220〜465) | 最低限のやり取りができる | 470点(C) | リスニングの取りこぼし削減 |
| C(470〜725) | 実務で使える英語の入口 | 600点→730点(B) | 弱いセクションの底上げ |
| B(730〜855) | 英語を仕事の武器にできる | 860点(A) | 専門語彙・スピーキング精度 |
| A(860〜990) | 実務で強力に通用する | 会議・商談での運用力 | 実践アウトプット |
出典: 各レベルの境界はIIBC Proficiency Scaleに基づく。伸ばしどころは一般的な学習の進め方の整理。
独学や日本人講師中心のスタイルでは、リーディングは伸びてもリスニングやスピーキングのアウトプット量が不足しがちです。駅前留学NOVAは、NOVAスコア(100項目の診断)で得意・苦手を可視化し、レベル別・目的別(TOEIC®・英検®・ビジネス・旅行)にオーダーメイドで学べる運用を続けています(NOVAの自慢)。講師は全員外国人で、月謝10,000円台〜(税込11,000円〜・2026年8月時点/校舎・プランにより異なります)から続けられます(NOVA料金)。平均前後で伸び悩んでいる方ほど、まず弱点セクションを特定してから学習の重心を移すと、次の一歩がはっきりします。
TOEIC®のレベルに関するよくある質問
TOEIC®は何点からすごい?
公式基準では730点以上(レベルB)から「どんな状況でも適切に対応できる素地」があるとされ、860点以上(レベルA)が最上位です(IIBC Proficiency Scale)。2024年の日本の平均が564点であることを踏まえると、700点を超えた時点で上位層に入ると考えてよい水準です。
TOEIC®のレベルはCEFRでどのくらい?
公式のCEFR対応はセクション別で、B1はL・Rとも275点以上、B2はリスニング400点・リーディング385点以上が目安です(IIBC/ETSの公式マッピング)。総合点のおおよその目安では、550点前後からB1、785点前後からB2、945点前後からC1に相当します。
就職で有利になるのは何点から?
一般に600点前後から履歴書でアピールしやすくなり、海外部門では700点超が目安です。企業が期待するスコアは部門で異なり、中心値で海外部門705点・営業部門580点・技術部門560点・新入社員550点です(IIBC Proficiency Scale)。志望部門の期待スコアを目標に置くと過不足がありません。
まとめ
TOEIC®のレベルは公式にA〜Eの5段階で定められ、860点以上が最上位、730点以上で実務に強く、履歴書でアピールしやすいのは600点前後からです。就職で評価されるラインは部門で異なるため、志望先の期待スコアと自分のL・Rの弱点から目標を逆算するのが近道です。学習の全体像はTOEIC®総合ガイド(レベル別勉強法)へ進むと、レベル別の対策までひとつながりで確認できます。
自分のL・Rのどちらが弱いかは、NOVAスコアで現在地を測ると短時間ではっきりします。
\ まずは自分のレベルを確かめる /
講師は全員外国人。無料体験レッスンとNOVAスコア(100項目の診断)で、得意・苦手と次に伸ばすセクションが見えます。























