
こんにちは、英会話スクールNOVAです。英検®2級の面接は約7分の英語での個人面接で、パッセージの音読とNo.1〜No.4の4つの質問に答えます(日本英語検定協会)。ただ「黙ったら落ちる」「聞き返しは1回まで」といった通説も出回っていて、どれが本当か判断しづらい状態です。当日の流れと答え方の要点をまとめました。英検®準2〜1級の対策ハブで面接を含む全体像を整理することもできます。
英検®2級の面接では何が問われる?

英検®2級の二次試験は、面接委員1人との約7分の個人面接です。60語程度のパッセージを音読し、そのあとNo.1からNo.4まで4つの質問に答えます(日本英語検定協会、2026年8月時点)。評価の対象は答えの正しさだけではありません。公式が挙げている観点は7つです。
出題は音読と4つの質問
問題カードにはパッセージ(文章)と3コマのイラストが印刷されていて、この1枚から音読・No.1・No.2までが出題されます。No.3とNo.4はカードを裏返してから答えるため、手元に情報がない状態で自分の意見を英語にする必要があります。
| 設問 | 課題 | 答えるときの手がかり |
|---|---|---|
| 音読 | 60語程度のパッセージを読む | 問題カード(英語のタイトルから読む) |
| No.1 | 音読したパッセージの内容についての質問に答える | 問題カードを見てよい |
| No.2 | 3コマのイラストの展開を説明する | 問題カード(言い出し部分が印刷されている) |
| No.3 | ある事象・意見について自分の意見を述べる | カードを裏返した後(手元に情報なし) |
| No.4 | 日常生活の一般的な事柄について自分の意見を述べる | 同上(カードのトピックに直接関連しない内容も含む) |
設問と課題は日本英語検定協会の記載。「答えるときの手がかり」列はNOVAが受験者視点で整理
前半は読む力、後半は何もない状態から話す力が問われる二段構えです。準備の重さが違うのはNo.3・No.4のほうで、ここに時間を割けるかどうかで仕上がりが変わります。
公式が示す7つの評価観点
英検®が公表している評価の観点は、応答内容・発音・語い・文法・語法・情報量・積極的にコミュニケーションを図ろうとする意欲や態度の7つです(日本英語検定協会、2026年8月時点)。よく「アティチュード」と呼ばれるのは、最後の「意欲や態度」にあたる部分です。
この7観点の並びは、1つのミスで合否が決まる構造ではないことの裏づけになります。音読で1か所つまずいても、響くのは発音・語法あたりです。応答内容や情報量は次の質問で取り返せます。失敗した設問を引きずって次を黙るほうが、失点は広がります。
| 観点 | 特に効いてくる場面 |
|---|---|
| 応答内容・情報量 | No.1〜No.4のすべて(特に意見を述べるNo.3・No.4) |
| 発音・語法 | 音読 |
| 語い・文法 | イラスト説明(No.2)と意見(No.3・No.4) |
| 意欲や態度 | 面接全体(聞き返し方・声の大きさ・沈黙の扱い) |
評価の観点は日本英語検定協会の記載。場面への割り付けは受験者視点で整理
入室から退室まで、当日はこう進む

面接は入室から退室まで14の手順が公式に決まっています。面接カードを渡して着席し、問題カードを受け取って黙読20秒、音読、No.1、考慮時間20秒、No.2、カードを裏返してNo.3・No.4、カードを返して退室という順番です(日本英語検定協会、2026年8月時点)。
面接委員とのやり取りはすべて英語で行われ、試験中のメモ・写真撮影・録音はできません。退室後に控室へ戻ることや、待機中の受験者と話すことも禁止です。進行を目で確認したい場合は、入室から退室までをアニメーションにした英検®バーチャル二次試験が公式に用意されています。コンピュータで受験する英検®S-CBTは進行が異なります。
時間が決まっているのは2か所だけ
14の手順のうち、英検®が秒数を指定しているのはパッセージの黙読20秒とNo.2の考慮時間20秒の2か所だけです。音読や各回答に制限時間の明示はありません。
逆にいえば、この40秒をどう使うかは事前に決めておける唯一の準備箇所です。黙読の20秒でタイトルと固有名詞の読み方を確認しておけば音読で止まりにくくなり、No.2の20秒で3コマの主語と動詞を決めておけば話し出しが安定します。この2か所を「本番で考える時間」ではなく「事前に手順を決めておく時間」として扱うと、当日の負荷ははっきり下がります。
| 場面 | 公式に決まっていること | 自分で決めておけること |
|---|---|---|
| パッセージの黙読 | 20秒 | タイトル・固有名詞の読み方、意味の区切り |
| 音読 | 英語のタイトルから読む | 読む速さ、区切る位置 |
| No.1 | 問題カードを見てよい | 答えを探す手順 |
| No.2の考慮 | 20秒 | 3コマの主語・時制の決め方 |
| No.2 | 言い出し部分はカードに印刷 | つなぎ方(時系列の接続表現) |
| No.3・No.4 | カードを裏返して答える | 立場を先に言う型、理由の出し方 |
手順と時間指定は日本英語検定協会の記載。「自分で決めておけること」列はNOVAが整理
二次試験の合格ラインは650点満点中460点

英検®2級の二次試験は650点満点で、460点以上が合格基準スコアです(日本英語検定協会、2026年8月時点)。合否は面接だけで判定され、一次試験の点数は持ち越されません。基準スコアは級ごとに固定されているため、受験回によって有利・不利が生まれない仕組みです。
一方で、設問ごとの配点は公表されていません。素点の内訳は英検®の試験内容ページにも合否判定ページにも載っておらず、公開されているのは評価の観点と合格基準スコアだけです。内訳を推測するより460点からの逆算で考えるほうが実用的で、設問ごとに一喜一憂せず「7分全体で約7割」の感覚を持つほうが実態に近くなります。
級ごとに必要な得点率を並べると
公表されている合格基準スコアを各級の満点スコアで割ると、2級は約70.8%が必要になります。準2級の約67.7%より3ポイントほど高い水準です。
| 級 | 二次の合格基準スコア | 満点スコア | 必要な得点率 |
|---|---|---|---|
| 3級 | 353 | 550 | 64.2% |
| 準2級 | 406 | 600 | 67.7% |
| 準2級プラス | 427 | 625 | 68.3% |
| 2級 | 460 | 650 | 70.8% |
| 準1級 | 512 | 750 | 68.3% |
| 1級 | 602 | 850 | 70.8% |
出典: 日本英語検定協会の公表値(表①「各級の合格基準スコア」)を基にNOVAが算出(2026年8月時点)
算出方法: 対象は3級〜1級の二次試験。各級の「二次試験の合格基準スコア ÷ 技能ごとの満点スコア × 100」で求め、小数第2位を四捨五入しました。元データはいずれも英検®公式の公表値を使っています。
級が上がるほど一律に厳しくなるわけではなく、2級と1級だけが約70.8%で最も高いという形です。準2級・準2級プラス・準1級は68%前後で横並びです。この並びは、2級が発信力を確かめる位置にあることの表れです。準2級と同じ感覚で臨むと、必要な水準が一段上がっている点を見落としやすくなります。
2級全体の難易度や一次試験まで含めた対策は英検®2級の全体対策にまとめました。自分がどの級から挑戦すべきか迷っている場合は、全級レベル一覧で位置を確認すると判断しやすくなります。
要点: 二次試験は650点満点・460点以上で合格し、判定は面接だけで完結します。必要な得点率は約70.8%で、準2級より一段高い水準です。
減点されるのはどんなとき?聞き返しと沈黙の公式ルール
英検®は、自然な流れの中で行われた「聞き返し」は減点の対象にならないと明記しています。減点対象になるのは、不自然に行われた場合と、くり返し聞き返した場合です(日本英語検定協会、2026年8月時点)。回数の上限は示されていません。
聞き返しは回数ではなく自然さで見られる
「聞き返しは1回まで」という言い方が広まっていますが、英検®が公開している基準は回数ではなく自然さです。会話の流れとして無理のない聞き返しであれば、それ自体は失点になりません。
聞き取れないまま推測で答えると、応答内容と情報量の両方が下がります。それより Could you say that again, please? と一度確認して、質問に正面から答えたほうが残る情報量は多くなります。聞き返しは避けるべき手段ではなく、内容を守るための手段です。
答えが止まると次の質問に進むことがある
もうひとつ公式が明記しているのが、答えている途中で口ごもるなどして応答が滞る場合には、次の質問に進むことがあるという運用です(日本英語検定協会)。
つまり沈黙が続くと、その設問はそこで区切られて先へ進みます。ここで大事なのは、面接そのものが終わるわけではなく、残りの質問で答える機会は残っているという点です。むしろ1問詰まった時点で「もう落ちた」と切り替えられなくなるほうが痛手です。NOVAは、詰まったときに黙り込まず I think… と言い直して続ける練習を、型の暗記と同じくらいの比重で入れています。
要点: 減点の基準は聞き返しの回数ではなく自然さで、沈黙しても面接は次の質問へ進みます。1問の失敗を引きずらず、残りの設問で情報量を確保する立て直し方の練習が有効です。
出題テーマ別・設問別の答え方

二次試験で扱われるのは社会性のある話題です。英検®は過去の出題例として、環境にやさしい素材、オンライン会議、屋上緑化、ペット産業、新しいエネルギー、サプリメントの6つを公開しています(日本英語検定協会、2026年8月時点)。身近な話題より一段広い分野が入ってくるのが2級の特徴です。
| 公式が挙げた出題例 | 想定される聞かれ方 | 答えの組み立て |
|---|---|---|
| 環境にやさしい素材 | 環境のために個人ができることは何か | 立場 → 身近な行動 → 理由 |
| オンライン会議 | 働き方が今後どう変わるか | 立場 → 変化の例 → 影響 |
| 屋上緑化 | 都市の緑を増やすべきか | 賛否 → 利点か課題 → 補足 |
| ペット産業 | ペットを飼う人が増えている理由 | 理由 → 具体例 → まとめ |
| 新しいエネルギー | 新しい発電方法は広がるか | 見通し → 根拠 → 条件 |
| サプリメント | 健康のために何が必要か | 立場 → 生活の例 → 理由 |
出題例は日本英語検定協会の記載。聞かれ方と組み立ては受験者視点で整理
音読とNo.1は問題カードの中に答えがある
音読は英語のタイトルから読み始めます。黙読の20秒で意味の区切りを確認しておくと、途中で息継ぎの位置に迷わずに済みます。速く読む必要はなく、区切りが正しいほうが伝わります。
No.1はパッセージの内容についての質問なので、答えは目の前のカードの中にあります。指示された箇所の前後を探し、丸ごと読み上げずに主語を代名詞へ置き換えるなど、質問に噛み合う形へ直すと応答内容の評価が上がります。
No.2は3コマを時系列でつなぐ
No.2は3コマのイラストの展開を説明する問題で、言い出し部分は問題カードに印刷されています。考慮時間の20秒で、各コマの「誰が・どこで・何をしたか」を決めておくと詰まりにくくなります。
3コマを別々の文にして並べるより、時間の流れが分かる表現でつなぐほうが情報量を確保できます。難しい単語を探して止まるより、知っている語で最後まで説明し切るほうが語い・文法の評価も安定します。
No.3・No.4は立場を先に言い、理由を足す
カードを裏返した後の2問は、手元に情報がない状態で自分の意見を述べます。ここでの型はシンプルで、賛成か反対かを先に言い切ってから、理由を1つ加えて具体化するという順番です。
理由は数より中身で、無理に2つ並べて途中で止まるくらいなら、1つを最後まで説明し切るほうが伝わりやすいです。日本語でも意見が出ない話題は、英語でも出てきません。上の出題例を見ながら、まず日本語で立場を決めてから英語に載せ替える練習が効果的です。級をまたいだ共通の対策法や過去問の使い方は級別対策の総合ガイドにまとめています。
型の暗記だけでは、その場で出た話題に対応しきれない
面接対策は「テンプレを覚えれば通る」と言われがちですが、2級の二次試験ではその進め方に限界があるとも言われています。理由は2つです。
1つは、公式の減点基準が自然さである点です。聞き返しも言い直しも、自然かどうかは相手がいる状況でしか確かめられません。ひとりで音読と録音を繰り返しても、会話の流れの中で聞き返す感覚は身につきません。もう1つは、No.3・No.4がその場で出されたテーマに型を当てはめる問題である点です。用意した答えをそのまま話せる保証はなく、知らないテーマに型を載せる往復を経験しておく必要があります。
だからNOVAは講師を全員外国人に統一し、レッスン中のやり取りを英語だけで進める運用を続けています(NOVAの自慢、2026年8月時点)。グループレッスンでも講師との会話がメインで、その場で出された話題に自分の言葉で答える時間を確保できます。月10,000円〜(税込11,000円〜)の月謝制で、料金は地域や校舎によって異なります(NOVAの料金プラン、2026年8月時点)。対面に通う時間が取りにくい場合は、新・お茶の間留学でも面接形式のやり取りを練習できます。NOVAバイリンガルKIDSには、10歳で英検®2級に合格した在籍者のメッセージも掲載しています。
よくある質問
Q. 英検®2級の面接ではどんなテーマが聞かれますか?
社会性のある話題です。公開されている過去の出題例は、環境にやさしい素材・オンライン会議・屋上緑化・ペット産業・新しいエネルギー・サプリメントの6つでした(日本英語検定協会、2026年8月時点)。同じテーマがそのまま出るとは限らないため、暗記ではなく、この6分野について日本語で自分の立場を作っておくのが実用的です。
Q. 面接中に黙ってしまったら不合格になりますか?
沈黙がそのまま不合格になるとは公表されていません。英検®が明記しているのは、応答が滞る場合には次の質問に進むことがある、という運用です(日本英語検定協会)。その設問は区切られても面接自体は続くため、残りの質問で答える機会は残ります。合否は650点満点中460点の基準スコアで決まるので、1問止まっただけで結果は確定しません。
Q. 二次試験の準備はどのくらい必要ですか?
必要量は現在の英語力で変わるため、一律の時間は示せません。中身のほうは決まっていて、公式のサンプル問題とバーチャル二次試験で流れをつかみ、出題例の6分野について自分の意見を英語で言う練習を重ねる形です。NOVAでは、音読の精度を上げるのか意見を組み立てる練習に寄せるのかを、NOVAスコア(100項目の診断)で得意・苦手を見てから決める形です。
英検®合格ロードマップに戻ると、面接までを含めた学習の全体像をもう一度たどれます。
まとめ
英検®2級の面接は約7分の個人面接で、音読とNo.1〜No.4の4問に答えます。合否は650点満点中460点という固定の基準で決まり、必要な得点率は約70.8%と準2級より一段高い水準です。準備で押さえるべきは、①黙読20秒とNo.2の考慮20秒という決まった時間の使い方を先に決めること、②聞き返しの基準は回数ではなく自然さだと知っておくこと、③カードを裏返した後の2問に向けて、社会的なテーマで自分の立場を作っておくことの3点です。公式のサンプル問題を一度声に出して、どの設問で言葉が止まるかを確かめるところが出発点になります。
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